僕の祖母の孫の僕(^^)

カイコ日和

カイコのように静かに生きてます。月曜日生まれです。漫画好きです。

ワールドトリガーの魅力を語りたい

ワールドトリガーが好きだ。今連載中の漫画では3本指に入る。ということで、ワールドトリガーの何が面白いのかを伝えたいと思う。

 

まずはあらすじ。

ある日、三門市は「近界民(ネイバー)」という異次元からの侵略者に襲撃される。しかし界境防衛機関「ボーダー」と名乗る組織が「近界民」に立ち向かい、人々を救った。それから数年後、三門市に住む中学生の三雲修が、不思議な少年空閑遊真(くがゆうま)と出会うところから物語が始まる。

 

以下、ワートリの魅力

読んだことのない人にも、できるだけ伝わるように、漫画内の用語は多用しないようにしてます。

 

 

キャラ設定の上手さ

 ワールドトリガーはキャラが多い。どこまでを主要キャラと捉えるかにもよるが、名前が作中で出てきて、しっかりと登場するのは100人前後に及ぶ。ワンピースもたいがい多いが、ワンピースは95巻だ。一方ワールドトリガー、既刊21巻。21の100。いかつい数字だ。この数字だけ見た人は、そんなにキャラが多いと誰が誰だか分からなくなるのでは......と思うじゃん?

 確かに最初はキャラが見分けられなくなるときもある。でも大丈夫。ワールドトリガーはキャラの関係性を描いてくれる。結局人間は、その人が他の人とどういう関係なのかを知った方が印象に残るし、覚えやすい。読んでいくうちに、そのキャラがどのチームで、ポジションは何で、とかを勝手に覚えていくのでキャラを混同することがなくなる。

 

 また、地味なキャラ付けがほんとに上手い。例えば穂刈(通称ポカリ)というキャラがいるのだが、最初読んだときは目立つキャラでもないので、穂刈に対して何の印象も持っていなかった。しかし、ある時こいつがよく倒置法を使ってしゃべっていることを知る。それからこいつのセリフに注目して読み返してみたら、よくなんてレベルじゃなく、ずっと倒置法でしゃべってた。全セリフ余さず倒置法だった。なんか分からんけどめっちゃ笑った。それからはポカリのセリフを注視するようになった。他にもキャラ付けとして派手ではないが、キャラに個性を持たせる設定としては秀逸なものが多い。王子のあだ名センスとかすごい好き。

 

死なないという設定

 ワールドトリガーは、トリオン体に換装して戦闘を行なう。トリオン体は、実体ではないので斬られても痛くないし、血も出ない(痛覚は損傷箇所が分かる程度にはある。完全OFFも可)。また、トリオン体が戦闘不能になると、「緊急脱出(ベイルアウト)」というシステムによって自動的に基地に戻ることができる。つまり、ほとんど死ぬことがない。これは一見緊張感がないように思える。しかし、死ななくても緊張感は作ることができる。敵に捕縛されれば、捕虜か兵士にされ、こちらの世界に帰ってくることは難しくなる。つまり、捕まったらアウトなのだ。これは十分緊張感を作る要因になり得る。

 

 一方、切断しても死なないというのは利点でもある。多くの少年漫画では、剣で斬っても切断しない。表面だけ斬っていることが多い。それによって倒れたと思ったキャラが気合いで立ち上がってくることがある。そして、まだ息があるのか!?と驚く敵。よくある展開だ。いわゆる根性論が通用してしまう。しかし、ワールドトリガーは死なないからこそ、首ちょんぱや弾丸で体を蜂の巣にするのが許される。首が無くなれば、根性があってもどうしようもない。戦闘はよりシビアになる。僕はこっちの方が緊張感があると思う。

 

競技としての集団戦

よく、ワールドトリガーは集団戦が上手い、と言われる。この表現は正しいんだけど、個人的にはしっくりこない。そもそもここまで集団戦に特化した戦闘漫画を他に知らないので、比較のしようがないというのが正直なところだ。

物語の大半を占めるB級ランク戦。ランク戦とはボーダー内で行なわれるチーム同士の模擬訓練のことだ。ランク戦にはさまざまな要素がある。

  • 1チーム3人~5人編成。チーム内では近接型、中距離型、遠距離型、サポート役としっかりポジション分けされている。1回のランク戦で3チームまたは4チームが闘う。
  • 敵を1人戦闘不能にすれば1ポイント加算。最後の1チームとして生存すれば2ポイント加算。
  • 武器にはさまざまな種類があるが、自分のトリオン量(ナルトでいうチャクラの量だが、もう少し正確な量が決まっている)によって持ち込める武器にも制限がつく。
  • 下位のグループには地形の選択権があるので、自チームに有利な地形、あるいは地形に合った作戦を前もって考えられる。逆に上位チームはその場での対応力が問われる。

等々、挙げるとキリが無いほど、システム自体が細かいルールまで決まっている。その細かい要素が上手く絡み合い、集団戦が面白くなっている。ワールドトリガーには、バトル漫画の要素もありつつ、このようなスポーツ的な側面もある。個人的には、単に集団戦を描くのが上手いだけでなく、集団戦を競技に落とし込むための、緻密な設定作りが作者・葦原先生のすごいところであり、ワールドトリガー独自の面白さにつながっていると思う。

 

カバー下

単行本のカバー下を読めば分かる。作者の語彙センス。最新巻を買った時は、最後にカバー下を読むのがいつも楽しみだ。お気に入りは、二宮さん、加古さんからの黒江、そして本物の悪、太一。

 

オペ子

かわいい。お気に入りは宇佐美、今結花、マリオ。かわいい。

 

木虎

かわいい

 

小南

好き

 

ワールドトリガー コミック 1-21巻セット

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